仙台文学館は今年で開館20周年を迎えるそうです。
それを記念して特別展「井上ひさしの劇列車」を開催するそうです。
ポップなイラストのポスターですが、よく見てみるとコンセプトが見えてくるという仕掛けだと気づけます!
車掌さんが、仙台文学館の初代館長を務めた井上ひさしですね。
そして後ろの席に座っているのは、
宮澤賢治、樋口一葉、太宰治、林芙美子、小林多喜二です。
劇作家・小説家である井上ひさしは、有名な作家や文化人たちの生涯を一本の戯曲として書き上げる「評伝劇」を多く残したそうです。
その評伝劇は、評伝でありながら言葉遊びやパロディをたくみに駆使した作品だそうで、今回の展示はそれらにまつわる資料を紹介するということみたいです。
その評伝劇の主人公たちはこちらのとおり。
かっこ内は戯曲のタイトルらしいです。
Ⅰ期・Ⅱ期共通
宮澤賢治(「イーハトーボの劇列車」)
樋口一葉(「頭痛肩こり樋口一葉」)
太宰治(「人間合格」)
林芙美子(「太鼓たたいて笛ふいて」)
小林多喜二(「組曲虐殺」)
Ⅰ期のみ
平賀源内(「表裏源内蛙合戦」)
小林一茶(「小林一茶」)
夏目漱石(「吾輩は漱石である」)
松尾芭蕉(「芭蕉通夜舟」)
石川啄木(「泣き虫なまいき石川啄木」)
Ⅱ期のみ
魯迅(「シャンハイムーン」)
河竹黙阿彌(「黙阿彌オペラ」)
吉野作造(「兄おとうと」)
チェーホフ(「ロマンス」)
なるほど、
言葉遊びのオンパレードです。
有名作品の題名をもとにしたパロディも多いです。
というより”コアな文学マニア”だけではなく、”タイトルくらいは知っている”というような人にも作品に触れてほしいという願いが込められているのでしょう。
そんな展示の期間などは以下のとおり↓↓
「井上ひさしの劇列車」
Ⅰ期/2019年4月27日(土)~6月30日(日)
Ⅱ期/2019年12月14日(土)~2020年4月5日(日)
休館日
月曜日(祝・休日は開館)、祝・休日の翌日(土・祝・休日は開館)、第4木曜日(12月26日は開館)、2019年12月28日(土)~2020年1月4日(土)
会場
仙台文学館 企画展示室
〒981-0902 宮城県仙台市青葉区北根2丁目7−1
観覧料
高校生460円
小・中学生230円
(各種割引あり)
「興味が湧いた!」という方はぜひ足を運んで見てがいかがでしょうか?
参考リンク:開館20周年記念特別展「井上ひさしの劇列車」(予告)|仙台文学館
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