仙台市では、長年にわたり市民の高齢者にサービスを提供してきた「敬老乗車証制度」の見直しを進めています。この制度は、高齢者の公共交通機関の利用を支援し、生活の利便性を高めることを目的としているものです。
今回、仙台市はこの制度の中間案をまとめて、市民からのパブリックコメントを募集しています。
仙台市が敬老乗車証制度の見直しについてパブコメ募集してるの知ってた?
仙台市の敬老乗車証制度は、昭和48年に市営バスで始まり、その後、宮城交通バスや市地下鉄へと拡大されました。平成14年には利用者負担の導入、平成24年には両者負担方式に見直され、平成28年にはICカードへの切り替えが行われました。この制度は、70歳以上の市内在住者が対象で、市営バスや市営地下鉄、宮城交通バスを利用できるものです。
現行制度では、高齢者の社会参加を促進し福祉の増進を図ることを目的としています。年間12万円を上限に、1,000円チャージごとに100円の負担が設定されています。利用率と利用額のデータは、令和3年10月から令和4年9月までの期間で集計され、年齢が高くなるにつれて利用者数が減少していることが示されています。
仙台市は、敬老乗車証制度の持続可能なあり方を検討しています。基本的な考え方は、現行制度の枠組みを基本にしつつ、事業継続に必要な利用者負担割合を設定し、所得が低い方向けの軽減策を講じることです。中間案では、現行の交付対象年齢や年間チャージ上限額を維持し、利用者負担割合を25%に見直し、介護保険料段階1から4の方は10%負担に見直すことが検討されています。また、チャージ場所の増設も計画されています。仙台市では、令和5年11月27日から12月26日までこの中間案に対するパブリックコメントを募集しています。
意見は電子申請、郵送、ファクス、Eメールのいずれかで提出可能です。提出時には、住んでいる区や年齢、法人や団体の場合は名称や所在地などを明記してください。
提出期間は令和5年11月27日から12月26日までとなっています。
申請の方法ですが、電子申請ができ専用のフォームから提出が可能です。郵送の場合は、住所不要の特定郵便番号「980-8671 仙台市健康福祉局高齢企画課」への送付が可能です。そのほかは以下のとおり。
Eメール: fuk005130@city.sendai.jp(件名「敬老乗車証見直し中間案意見」とする)
市政情報センター、各区役所、市民センター、老人福祉センターなどでリーフレットが配布されています。
また、仙台市のYouTubeチャンネル「せんだいTube」での音声付き概要説明資料の配信も行われています。
留意事項などはこちらから。
制度の見直しは、生活に直接影響を与える重要なプロセスだと思うので、この機会に、意見を提出してみてください。