仙台市若林区にある福島美術館が、2019年10月をもって完全閉館となったようです。
福島美術館は「街のちいさな美術館」がキャッチコピーの、地域に根付く民間の美術館です。ちいさいといっても、収蔵品はテーマ性があるため価値が凝縮されています。
展示されていたのはずばり3000点にもおよぶ「福島家に伝わる美術工芸品」です。
創設者は福島禎蔵氏。1980年(昭和55年)に開館。福島家の美術コレクションを広く愛好者に鑑賞してもらいたいと誕生した美術館です。
2011年に東日本大震災による施設の損傷で一時休館していましたが、2012年に再開。しかし、その後建物の老朽化が進んだことで2018年12月22日に閉館、休業中という形になっていました。2019年度中の解体が決まっており、2019年10月末で契約解除となったことで完全閉館ということになりました。
その間も特別展覧会などが開催されていましたが、2019年8月にはホームページも閉鎖。(URLは残っていますが、何も表示されないようにしてあります)
今後、順次なくなっていってしまうのかもしれませんが、2013年から運用されていたツイッターには「ごきげんよう。」との挨拶が。
仙台の福島美術館、本日最期です。
ありがとうございました!昭和55年に開館。令和元年に完全閉館。いつか、どこかでお会いできる日を祈って。ごきげんよう。 pic.twitter.com/DqtJWzGWAO— 仙台の福島美術館 (@FukusimaMuseum) October 31, 2019
美術館のホームページとは別に、キュレーター(学芸員)のブログもありました。こちらもいつか閉鎖されてしまうのかもしれませんが、以下にリンクを残しておきます。
こちらこそ、ありがとうございました。またいつかどこかで。
収蔵品は扱えませんが、地域の財産をアーカイブとして残しておきたいと思いました。