アンパンマンこどもミュージアムの施設内に設置されたアンパンマンの顔を模した「隠れアンパンマン」が、視覚障がい者からの指摘を受け、点字ブロック上から撤去されることが決定されました。
「隠れアンパンマン」点字ブロックから撤去、アンパンマンこどもミュージアムが発表
全国5か所にあるアンパンマンこどもミュージアムでは、施設内にアンパンマンをはじめとしたキャラクターのモチーフを散りばめられています。その中でも、仙台と神戸には開業当初から点字ブロック上に、アンパンマンの顔を模したいわゆる「隠れアンパンマン」が設置されていました。
しかし、視覚障がい者などから「点字ブロックの上に子供がいると、歩行時の妨げになる」といった指摘があり、全国のアンパンマンこどもミュージアムを運営する株式会社ACMから、「今後はすべての点状突起を通常のものに交換する」ことが決定されたと今後の対応についての発表がありました。
点字ブロックは視覚障がい者が歩行する際に安全に移動するためのものであり、施設側は改めて点検を行い、安心安全な施設運営に努めるとのことです。
ミュージアムは、子どもたちが楽しみながら学べる場として親しまれており、安心して遊べる環境作りに力を入れています。今回の刻印された点状突起の交換も、施設内の安全性を高めるための一環として実施されるものです。
アンパンマンの世界観や作品性から考えても、理想は「すべてのこどもが楽しめる場所にする」ことだと思うので、今回の措置は妥当なものだったのかもしれません。
点字ブロックを親しみやすいものにするという狙いだったようですが、その想いは引き継ぎつつ、点字ブロック以外のところに同様の仕掛けを設置するなどの対応があるといいなあと思います。